コロナ禍に統合した小学校「便利なものは取り入れたい」決め手は双方向連絡とアンケートの自動集計|横浜市立上菅田笹の丘小学校

この2020年4月に、上菅田小学校と笹山小学校が統合して生まれた上菅田笹の丘小学校。校舎も建て替え中で、現在は旧笹山小学校の仮校舎で授業を行っています。統合、引っ越し、新学期、それにコロナ禍という中でCOCOOをどのように導入されたのか、縣校長と日野副校長にお話をお伺いしました。


横浜市立上菅田笹の丘小学校:生徒数約900名、学級数32(2020年4月現在)

縣利一 校長

日野る美 副校長


ーーー統合前の上菅田小学校で、縣校長がCOCOOの試験導入を実施されたそうですが、立候補したのでしょうか?


縣校長:お声がけがあったんです。お話を聞いてぜひやってみたいと思いました。メール配信は使っていましたが、COCOOは双方向で連絡ができるということで、それはいいなと。ぜひ、使ってみたいと思いました。


ーーーでは、チャレンジだったんですね。


縣校長:いえいえ、チャレンジというような力の入ったものではなく、便利なものは取り入れたい、という率直な気持ちだけです。


例えば保護者へのアンケートを実施してみると、これまではデータを入れて集計していたところが自動で一瞬で集計される。これはもう驚きですよね。いろいろな使い方ができると知ったので、若い先生方も一緒に、あんなことができる、こんなことがしたいと色々アイデアを出しながら使っているという感じです。

ーーー別の学校から着任された日野副校長にとっては、COCOOはどんな印象でしたか。


日野副校長:双方向のツールがあるというのは知っていましたが、今回使うのは初めてでした。職員が使う様子を見て、かなり浸透していると思いました。


ーーー統合により900名を超える大規模校となったわけですが、COCOOの導入について問題は起こりませんでしたか。


縣校長:特に問題はなかったように思います。上菅田小学校はすでに使用していましたし、初めて使う笹山小学校の保護者登録については統合前に済ませて、COCOOの方にも説明に来ていただき、前もって準備を進めました。


ーーー校舎の建て替えも伴い、とても大変なスタートだったと思います。


縣校長:いえ、むしろ学校の引っ越し業務の中で、保護者への連絡がCOCOOを利用することでスムーズに行えたと思います。

ーーーCOCOOを導入されてから、最も変化を感じたことは何でしょう。


縣校長:やはり欠席連絡です。これまでは連絡帳を使用していました。お休みの理由などを書いて、それを近所の友達に預けて先生に渡してもらっていました。それがCOCOOなら、他人を介さずに欠席連絡が直接でき、通院など事前にわかっている予定については前もって連絡も入れておける。


先生方が朝から出勤したら基本的には欠席連絡が揃っているんですよね。連絡がない場合だけ確認の電話をすれば良くなりましたので、欠席チェックがとても早く楽になりました。さらに、欠席者への連絡も一度に同じ内容を送ることができるので、とても便利です。


ーーーお休みの連絡は、電話ではなく昔から連絡帳なんですね。


縣校長:横浜の小学校は基本的に連絡帳ですね。当校の規模だと、毎日どうしても数十名の欠席があるわけです。その電話を朝から全部受けて、メモや伝言を担任の先生につなぐということになると、それはもうかなり大変です。そのため、電話での欠席連絡は元々なしにしていました。

ーーー休校中はどのようなやり取りに使っていらっしゃったんですか。


日野副校長:COCOOを使って、毎週課題を出したり学習動画のお知らせをしたり。週末には学習や生活についてのアンケートを行い、それを参考にして翌週の課題を決めました。家庭での様子をアンケートで把握できるのがよかったですね。


縣校長:横浜市からは各学校に携帯電話を3台貸与されました。どの学校も、それと固定電話の2回線で、健康ですかとか、何時間くらい勉強してますかとか、一軒ずつ電話をかけるわけです。各家庭の様子を知るにはそうするしかありません。それが本校の場合は、COCOOで基本的な状況を把握できるので、必要な家庭にだけ電話で連絡を取ればよかった。非常に助かりました。


ーーー双方向で返事がもらえるという点がとても有効だったんですね。学校が再開してからのやりとりはいかがですか。


日野副校長:一番多いのは、欠席した児童に翌日の時間割や持ち物などの連絡に使うことです。連絡帳に先生が書いて、近所の子に預けて帰りに届けてもらう必要がなくなりました。

ーーー連絡帳は今でも使っているんですか?


縣校長:誰かに預けるということはなくなりましたけれども、子どもたちが自分で連絡事項を書くのに使っています。特に低学年は「自分で書く」という作業は大事です。明日の持ち物や行事、時間割の変更など、先生が黒板に書くのを写して、家に帰って保護者に見せるようにしています。


ーーーCOCOOからの案内は先生方が直接送っていらっしゃるんですね。学校によっては全て管理者がチェックするフローになっていたり、個別発信には使っていない学校もあるようです。


縣校長:チェックが必要な場合はもちろん確認しますが、内容によっては担任から送ったり、学年で話し合い送ったりしています。例えば、明日の持ち物といったことまで校長が把握する必要はないと思いますので、学級経営上で必要なものは、担任や学年ごとに出しても構わないよ、としています。

ーーー確かに小学生だと、フォローが必要な細かい連絡がたくさんありそうです。クラス以外にも、スクールバスの連絡にもCOCOOを使っていらっしゃると聞きました。


縣校長:はい、スクールバスで通う子どもたちをグループ登録して、次の月の時刻表を送ります。また、車内でこんなことがありました、乗車中は静かにしましょうとか、バスのマナーやルールについて伝えたりしました。


ーーーなるほど!他にもグループ登録をしているんですか。


縣校長:コロナ禍でなければ、合唱クラブの連絡にも使おうと思っていました。また、地域との繋がりが強いので、お祭りでダンスを披露するような子どもたちがいるんです。そこもグループにしておけば、お祭りが中止だとか、練習場所や時間のことなどを、学校に来なくても伝えられます。こんな状況なので今は機会がありませんが、できたら便利だろうと思っています。


ーーーPTAの方々の反応はいかがでしょう。


日野副校長:保護者の方も、上手に使われていると思います。PTAのお知らせなど「これをCOCOOで送ってください」と、データを頂いて送ることもあるんです。便利だということを保護者の方が感じていらっしゃるんだと思います。

ーーー人数が多いので外国人の生徒さんもいらっしゃると思いますが、COCOOでのやりとりに問題はありませんか。


縣校長:COCOOは多言語対応もあります(※1)。また、外国人の親御さんは翻訳アプリなどを使って見てくれているようです。だから、こちらが外国語で送らなくても、内容はちゃんと伝わっています。外国語担当の職員もいますし、連絡が行き届いていないなどの大きな問題は起きていないですね。


※1)欠席専用電話の音声ガイダンスは、保護者の方が指定する言語(英語、中国語:北京語、スペイン語)に対応。


ーーーまさしくCOCOOのサービス設計の基本にある「誰ひとりとして取り残さない」という想いが実現できているんですね。 最後に、これからの教育の未来について、先生方の想いをお聞かせいただけますか。


日野副校長:目まぐるしく情勢が変わっていく世の中ですので、それに対応していけるような力が、これからの子どもたちには必要なのだろうと感じています。もちろん人との関わりといった大切な面は今まで通り根底に持ちつつ、見守っていきたいですね。

縣校長:漠然としているかもしれませんが、今までは教育って「このように行う」という形があったと思うんですね。例えば「毎日学校に行く」や「先生がいて生徒に教える」というのもそうです。でも、そういった形だけでは教育しきれない様々な背景や思いを持っている子どもたちがいるわけです。


一方、ICTがどんどん進むと、そんな教育がオールマイティーのように思われがちですが、でも従来の教育の中で伸びていく子もいるはずなんです。今までの教育が全てICT化に流れるのではなくて、新しい方法も、古い方法も、どちらも大事。つまり、教育には多様性が必要だと思います。 


これからは色々な人に教育が開かれていくというイメージを私は持っています。従来の教育は大切にしつつも、それでは対応できなかった子どもたちが、新しい方法によって学校教育の中に取り込める。取り込めるというよりも、学校教育が色々なところに広がっていく、というイメージでしょうか。そうすれば、教育はもっと発展するだろうと考えています。現状のコロナ禍も大変な事態ではありますが、学校としてもこれはひとつの機会と捉えて、 アフターコロナへ向けての発想がなければいけないと思います。


子どもの頃の記憶は、楽しかったことだけでなく、大変だったことや、それを乗り越えた時の印象も強く残っているものです。学校統合、建て替え、コロナ禍など、大きな変化を経験している子どもたちは、大人になった時にどんな想いで今を振り返るのでしょうか。いつか子どもたちに話を聞いてみたいと思いました。


取材・文 橋本里香子

学校連絡・情報共有サービス COCOO(コクー)

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